私は歯があまり強くなく、小学生の頃から知覚過敏と虫歯に悩まされてきました。
でもそれは歯磨きの仕方が下手だっただけでなく、歯磨きの正しい知識を知らなかったから、というのが大きな理由だったと思います。
歯が弱い、虫歯になりやすいという自覚のある方、知覚過敏や歯周病でお困りの方は、それを解決するための日々の歯磨きをここまでやっている一般人がいるんだということを知っていただき、逆にここまでやらないと歯の悩みは解決できないという意識を変えるきっかけになればと思います。
私は医者ではありませんが、歯磨き無知なところから、歯医者さんに長年相談しながら、最近歯医者さんにようやく歯磨きを褒められるようになってきたので、私なりの歯磨きの方法をまとめてみました。
目次
歯のケアって重要なの?
幼児の頃から生えてくる永久歯は、皮膚や髪の毛のように生え変わったりするのもではなく、80年近く一生使うとても大切なものです。
日々、歯を大切にケアしてあげれば、将来インプラントで数十万円かけたり、入れ歯になって固いものが食べらないなどの不自由を減らすことができるかもしれません。
歯や歯茎の病気は、虫歯、歯周病、知覚過敏、歯槽膿漏、歯肉炎…など、たくさんあります。
歯の病気は、噛み合わせにより肩こりや頭痛を発症したり、健康に大きく関わります。
ものを食べるときに痛くなってしまうと、恐怖感で味が損なわれるし、人生の楽しみを損してる感じがしますね。
また、虫歯や歯周病などは口臭の原因にもなり、周りの人に知らず知らずに迷惑をかけるだけでなく、息が臭いと思われるのも自分が辛くなります。
歯だけの問題だと見くびってはいけません。
放っておくと健康を阻害するだけでなく、脳や内臓に菌がまわり、命を落としかねません。
お肌や髪は一生懸命ケアする人がほとんどだと思います。
お肌や髪は生え変わるのでやり直しがきくかもしれませんが、
永久歯は今ある各場所一個きりを一生使うものなので、大切にしなければなりません。
歯の健康は美しさ以上に、体を健康に保つためにとても大切です。
歯の病気は毎日の歯磨きをきちんとし、歯医者さんで定期的にメンテナンスをしていれば、大きな問題につながることは少なくなります。
面倒ではあっても、毎日寝る前にはとくに丁寧に汚れをとってあげることで、最終的には少ないコストで歯を維持することができると思います。
虫歯ってなに?
虫歯は、言わずと知れた歯を溶かす恐ろしい病気です。
虫歯は、虫歯菌自体が歯を溶かすのではなく、虫歯菌がエサとして歯垢を食べるときに、酸が作られ、その酸が歯を溶かします。
酷くなると歯から神経に達し、痛みがひどいばかりか、口臭や健康状態を悪化させます。
また、神経から、脳や体の各所に菌がまわり、まわった箇所をむしばむことで、命を落としてしまうこともある恐ろしい病気です。
それを防ぐために、神経を抜いたりしますが、神経を抜くと歯茎や歯は劣化していき、見た目も黒ずんで最後には抜けてしまいます。
この恐ろしい病気・虫歯を予防するためには、虫歯菌のエサをなくす、つまり毎日きちんと歯の汚れをとることがとても大切です。
歯周病ってなに?
歯周病は、細菌により、歯茎を破壊していく病気で、歯を失ってしまうことがあります。
歯周病は知らぬ間にほとんどの方が保有しているのではないかと思います。
歯医者に何年も行ってない場合、気づくことなく進行しているかたがほとんどだと思います。
歯ってどこが汚れてるの?
歯はどこがよく汚れる場所なんでしょうか?
どこを磨けばいいのかが不明確であったことが、私が上手に歯磨きできてなかった1番の大きな原因でした。
どこが汚れていて、どこをきちんと磨く必要があるのかわかれば、歯の磨き方は全く違ったものになるはずです。
歯が主に汚れているところをあげていきます。
歯と歯の間
歯と歯の間はとっても汚れており、普通に歯ブラシで磨くだけではなかなか汚れがとれません。
次の絵の薄緑にぬってあるところが汚れているイメージです。
歯と歯茎の境目
歯と歯茎の境目は汚れており、なかなか汚れがとれません。
歯と歯茎の境目から、さらに歯茎内にいくと歯周ポケットという汚れがたまりやすいポケット状になっています。
- 磨き方のポイント
- 一本ずつ斜めに当てる斜めブラッシングでざっと汚れをとり、歯間ブラシかデンタルフロスで歯ブラシが入らないところまで磨きます。
歯周ポケットの中に無理やり歯ブラシを突っ込んだりすることはやめましょう。
歯の噛み合わせ面
歯の噛み合わせ面はとてもデコボコしていて、頑張って磨いてるつもりでもなかなか汚れが取りきれない部分です。
- 磨き方のポイント
- 歯ブラシを縦や斜めにして、歯ブラシの先や横や手前の部分が、歯の凹凸の谷間の部分に入るように、向きを調整しながら丁寧に磨きます。
歯磨きの方法
目次
歯磨きするときは、多くの方が歯ブラシしか使っていないと思います。
また、どこの汚れを取る、ということをあまり意識できていないと思います。
私は30年間そうでした。
どこが汚れているのかわからなかったし、汚れがどこにあるか見えないので、ざっとそれほど汚れがたまらない表面だけをざっと磨いていました。
上記の汚れている部分がほとんど磨けていなかったと思います。
そしていつも虫歯の治療で痛みに耐えて苦しんでいました。
もっと早くどこが汚れているのか知っていればよかったと思います。
数学や英語などの勉強も大事ですが、健康を維持する方法を、もっときちんと教育に取り入れて欲しかったように思います。
歯磨きに対する意識を変える
まずは歯磨きに対する意識を変える必要があります。
歯ブラシだけでは汚れを取りきれない
歯ブラシによる歯磨きだけでは、汚れの60%ほどしかとれないと言われています。
多分きちんと意識した歯ブラシ磨きで60%なんだと思うので、意識せずに磨いてるかたは、50%以下しか汚れをとれていないぐらいの意識を持っていいかと思います。
歯は磨くな!汚れを取れ!
歯磨き、ということばですが、磨くのではなく、汚れをかき出すというイメージを持ったほうがいいです。
歯垢は、歯ブラシをかなり軽くシャシャッとかきだすようにするだけで汚れがとれます。
私みたいに歯が弱い体質の人は、強く磨いてしまうとすぐにエナメルが削れてしまい、知覚過敏になって、柔らかい象牙質を掘ってしまい、歯ブラシのせいで歯がくぼんで削れてしまう楔形欠損を招いてしまいます。
歯垢マーカーで歯磨きの癖を知る
まずは自分の歯磨きの癖や、自分の歯で汚れやすいところ、汚れがとれにくいところを知ることが、歯磨きを上達させる近道です。
何をするにも敵を攻略するためには、敵を知ることが必要です。闇雲に戦っても非効率に体力と時間を消耗します。
自分の癖を知るには、歯垢マーカーが効果的です。
歯垢マーカーは、歯垢を赤い色に染色するマーカーです。
歯垢マーカーをつけて軽く口をすすいだあとに赤く染まってるところがあれば、歯垢が残ってるということになります。
歯垢マーカーの使い方
歯磨きする前に、少しだけ綿棒に歯垢マーカーをつけて、歯に軽くつけていきます。
そのままいつも通り歯磨きをして、軽くすすぎます。
鏡をしっかり見て、赤く残っているところは歯垢が残っているところです。
何も意識せずに歯磨きをしていると、歯と歯の間、歯茎のあたり、歯の噛み合わせ面の凹凸にたくさん赤いマーカーが残っているかと思います。
今まではこの歯磨きで問題が起きなかったとしても、徐々に悪くなります。
年をとるにつれて自然と、歯と歯の間に隙間ができたり、歯がひび割れたり、歯茎が下がってきたりします。
また、唾液も粘りが多くなり、口臭がでてきます。
年をとるときに自然と起きてしまうものは防ぎようがないですが、少しでも劣化を遅らせるためには、若いうちからきちんと歯のケアをすることが大切です。
自分の歯磨きの癖と、汚れが残りやすいところがわかったら、歯のケアの対策を考えていきます。
歯垢マーカーをつけてわかること。
- 歯ブラシの力加減
-
歯ブラシの力加減は、当てるだけにするぐらい優しく当ててブラッシングしたほうがいいとよく聞きます。
実際、歯垢マーカーで歯垢を染めて歯磨きすると、強い力で磨くより、歯ブラシの毛先が折れ曲がらないように優しく磨いたほうが、汚れをかき出せていることがすぐにわかります。
情報を聞くだけだと半信半疑ですが、歯垢マーカーをつけるだけでそれを実感できたので、とても納得して優しいブラッシングを意識できます。
- ブラッシングの角度
-
歯ブラシを当てる角度や位置の難しさを実感できます。
これまでボケ〜っと磨いていましたが、それでは歯ブラシする意味がないぐらい汚れが残ってしまうことを実感できました。
どの角度であてれば、汚れが残りにくいのか、自分の歯に合わせた汚れ取りの研究になりました。
噛み合わせ面はとくに、歯ブラシの先や横や手前の毛先を駆使しないと、汚れにあたりません。
できれば、数日に一回は歯垢マーカーを使って自分の歯磨きをチェックしたほうがいいかと思います。
正しい歯磨きの方法を教えてもらうことも大切ですが、一般的な正しい歯磨きの方法を教えてもらうだけでは、自分の歯の形にあわせたブラッシングを行うことはできません。
たった300円程度で自分の歯に合わせた歯磨きの方法を知ることができるので、まっさきに歯垢マーカーを試してみることをオススメします。
歯間ブラシ
歯ブラシだけでどんなに頑張って磨いても、汚れがとれないところはとれません。
歯ブラシ一つで時間をかけて頑張るよりも、汚れの場所によって、その汚れをとるのに適した道具を使いわけていくほうが効率的です。
これは絶対!と思うのは、歯間ブラシです。
意外と歯間ブラシが汚れがとれると思います。
歯間ブラシはその名のとおり、歯と歯の間の汚れをとるための道具です。
歯と歯の間でも、歯がふくらんでいるところには、歯間ブラシは入りませんので、
スキマが空いている、歯茎に近い歯間の汚れをとります。
歯間ブラシの種類
Y字形のものやI字形やL字型のものがありますが、L字型の歯間ブラシをおすすめします。
Y字だと、歯間の上から入れて、上から抜くことになるのですが、抜くときに、歯の重なりや凹凸や治療済みの歯の銀歯の境目などにひっかかって、抜けなくなることがあります。
抜けなくなると小さなパニック状態になってしまい、焦ってY字歯間ブラシを抜こうとしてしまいます。
焦って抜くと、歯を傷つけますし、最悪、銀歯が取れちゃうなんてことにもなりかねません。
I字形の場合、歯に対して垂直にいれないといけないので、奥歯のスキマにはどうやっても入りません。
L字歯間ブラシであれば、歯間ブラシが入る余裕がある、歯間の下を目指して横からいれて、少しコチャコチャして、そのまま余裕のあるところから歯間ブラシを抜けるので、歯を傷つけにくく、パニックになることはありません。
歯間ブラシは幾つか太さがありますが、1番小さい歯間ブラシでも、入る歯間と入らない歯間があると思います。
入らない歯間には、無理やり歯間ブラシを突っ込まないようにして下さい。
歯間ブラシが入らないところには、無理やり歯間ブラシを突っ込んではいけません。
歯の隙間を広げてしまうことになります。
また、歯にきずがついて、知覚過敏になってしまいます。
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歯間ブラシを使ってみると、意外と歯の隙間に詰まってた食べカスがでてきて、今までこれを取らずに生きてきてたのかとショックをうけますよ。
柔らかい歯ブラシで磨く
硬さ
歯ブラシは柔らかめのものを利用しましょう。
硬い歯ブラシでゴシゴシすると、歯を削ってしまいます。
柔らかい歯ブラシで優しく磨いても、十分汚れはとれます。
毛の形状
毛の形状は山形などにギザギザしているものより、平面のほうがいいようです。
ギザギザしていたり、一部が盛り上がっている形の場合、盛り上がった部分だけが強い力が加わってしまい、歯の一部が削れてしまうこともあるようです。
また、一部に力が加わると、毛先が丸まり、毛先で汚れをかき出すことを妨げるようです。
また、毛先は丸まった加工をしているものを選んだほうがいいようです。
歯ブラシの形や硬さによる汚れの取れ具合に関しては、歯垢マーカーを使ってみると、汚れのとれかたが一目瞭然でわかりますよ。
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手磨きのポイント
でもそれでは歯のスキマや噛み合わせ面の凹凸を磨けていなかったため、虫歯だらけでした。
なんと歯ブラシは、毛先の正面の面だけでなく、先端や持ち手よりの角、左右の角を駆使して使う道具だったようです!
そんなの常識なのかもしれませんが、そんなことさえずっと知らなかったんです・・
でも意外とそんなこと知らずに歯磨きしている人も多いのではないかと思います。
- アチコチ磨かない
-
歯磨きをするときは、ある程度順番を決めたほうがいいようです。
アチコチと意識せずに散漫に磨いていると、磨き残してしまう可能性があります。
私は表の奥歯から前のほうへ、前に来たらまた奥から前のほうへと磨いています。
表が終わったら裏面の奥から前へ、・・次は下の表面・・と繰り返しています。表面・裏面が終わったら、噛み合わせ面を歯ブラシを立てながら、噛み合わせ面のくぼみに毛先が入るように毛の角を使って磨き、
最後に前歯の裏の汚れをかき出すようにして終了、という流れです。
- 鏡を見ながら1本ずつ磨く
-
歯を磨くときは、1本ずつ磨くことが基本です。
めんどくさいかもしれませんが、口をあけて鏡を見ながらやると、意外とゲーム感覚で「次はココ次はココ」と1本ずつ地味に磨けるものです。
歯垢マーカーをつけるとなおさらシューティングゲーム感覚です。
- 歯磨き法で頭でっかちにならない
-
YouTubeなどで動画を検索すると、歯の磨き方を解説してくれてる動画がたくさんあります。
バス法とスクラビング法など歯磨きの方法にはいくつかの種類があるようです。
そもそもブラッシングの方法に名前があることにも驚かされます。
でも正しい歯磨き方法で頭でっかちにならず、自分の歯の形に合わせて磨き方を柔軟に変えたほうがいいです。 - ななめに当てよう
-
私が定期的にメンテナンスしてもらってる歯医者さんでは、上記の磨き方に縛られず、ななめに当てたほうがいいと言われました。
歯間や歯茎周辺も同時に磨けるからだと思います。ななめ磨きを試したら、バス法やスクラビング法に縛られて磨いていたときより、きれいに磨けてると言われるようになりました。
ただし、前歯の裏は、斜めに磨くと根元に磨き残しができるので、斜めにせず、縦にかき出すように磨きます。
- 頬を引っ張って磨く
-
横〜奥の外側の歯、つまり頬につっかえて、歯ブラシが入りづらいところは、頬に押されて歯ブラシが歯に強くあたりすぎてしまいます。
また、頬に圧迫されるために、きちんと歯ブラシを立てて、歯間に入る角度で磨くことができません。
そのため、歯磨きの邪魔をしないように、頬をひっぱって歯を磨きましょう。
お母さんに歯磨きされてた小さいときは、よく頬を引っ張られてた気がしますが、自分で歯を磨くようになってからは、歯磨きするときの顔を気にしてか、頬を引っ張るなんてことしないようになっていました。
頬をひっぱって磨くのは、磨いている間の見た目は美しくありませんし、よだれもダラダラしちゃうので人には見せたくありませんが、
健康な歯を維持するためには、スカした磨き方では維持することはできません。
地味な努力が必要なのです。 - 夜はお風呂で磨く
-
きちんと磨くと、ヨダレはダラダラでるし、飛び散ります。
「洗面所が汚れちゃう」とか気にせずに、しっかり汚れをとるには、お風呂で磨くといいと思います。
体を温めながら磨けることで、歯茎へのマッサージとしても効果があるようです。
磨いたあとのすすぎ
歯を磨いたあと、最近では歯磨き粉のフッ素をすすぎ過ぎないようにしたほうがいい、という情報もありますが、すすぎが足りないのはダメです。
すすぎが足りなかったことがすぐに歯医者さんにバレて、ちゃんとすすぐように指導されました。
せっかく歯磨きをきれいにしても、すすぎが足りないと、せっかく歯から剥がした汚れや歯垢が、また口の中に残ってしまいます。
このバランスをとる加減は難しいし、よくわからないので、私的には、汚れが残って虫歯を引き起こすよりは、しっかりすすいだほうがいいのではないかと思います。
フッ素を補給したい場合は、歯ブラシ後のすすぎはしっかりすすいで、あとでフッ素を補給する3DS方を試したほうがいいと思います。
参考:フッ素塗布が虫歯を予防する効果と自宅でできるフッ素の使い方歯磨き粉
多くの歯磨き粉がありますが、基本的には歯磨きがきちんとできていれば、歯磨き粉はつけなくてもいいものなのだそうです。
清涼感や磨いた気になるだけで、使う必要はないそうです。
歯磨き粉で泡だらけになることは、細かいところまで行き届かせるブラッシングの妨げにもなりかねません。
歯磨き粉は少量で十分なんです。
歯磨き粉は研磨剤なしで!
歯磨き粉は、できるだけ研磨剤ナシのものを利用したほうがいいかと思います。
歯が弱いと感じる人、酸っぱい食べ物や飲み物をよく飲む人は、特に研磨剤なしのほうがいいでしょう。
大抵の人は歯を強く磨いている印象があります。
強く磨く癖がある上に、研磨剤入りの歯磨き粉だと、歯に傷がつきます。
歯が削れると、歯の傷口に入り込んだ汚れがとれにくく、虫歯を誘う原因になります。
また、歯のエナメル質は、髪や皮膚などと違って再生することはありません。
傷をつけたら、ずっと大切にケアしてしかなければならなくなります。
でも、なんとなく使わないのは違和感あるし、と思い、私が使っている歯磨き粉は、歯磨き粉は研磨剤が入ってないものにしました。
初期の虫歯程度ならこの歯磨き粉で治るとか、治らないとか…
普通の10倍の価格の歯磨き粉ですが、私は↓こちらを試しています。
高けりゃいいってものではありませんが、気休めでも少しでも虫歯になる可能性を減らしたいと思って利用しています。
3500円程度と値がはりますが、もしこれの効果のおかげで、ここ数年虫歯ができてないなら、
虫歯治療の苦痛や恐怖やコスト、将来自分の歯を少しでも長く保てるメリットなどを考えると、安いもののように考えています。
歯のトラブルにあった歯磨き粉を選ぶ
私は知覚過敏によく苦しんでいます。
小学生の頃からですが、今でも歯ブラシが強くあたってしまった箇所は知覚過敏が増えてしまいます。
食事とは、歯にとっては、冷たいものや熱いものを繰り返し口に入れるので、歯や歯茎は収縮と膨張を繰り返し、酸によってダメージも受ける時間です。
知覚過敏持ちにとっては、食事の幸せも、知覚過敏の恐怖で味覚が半減する悲しい時間でもあります。
歯医者さんに勧められた歯磨き粉はシュミテクトで、これが2〜3日使うと、ほんとに知覚過敏の刺激による不快感をなくすことができます。
知覚過敏に苦しんでいる方にはおすすめします。
シュミテクト PROエナメル デイリーエナメルケア リフレッシュミント 90g 【医薬部外品】
電動歯ブラシは難しい
電動の歯ブラシは、手磨きより難しいと思います。
一部だけ当て過ぎて、歯と歯の間や、噛み合わせ面の凹凸がきちんと磨けてないなど、かなり意識しないと汚れがたくさん残ってしまったりします。
頑張ってあてても、手磨きほど隅々までなかなか届きません。
電動歯ブラシで大まかな汚れをとって、手磨きで汚れが落ちにくい部分だけを補完するように磨くといいかもしれません。
自分の歯の形によるかと思いますので、歯垢マーカーで電動歯ブラシの汚れのとれ方を一度見てみるといいと思います。
多分奥歯のデコボコしたところとか、電動歯ブラシでは汚れが取れてないと思いますので、赤く染まったところを見ながら、手磨きしましょう。
私は結局、電動だと細かいところが磨けないために、逆に手間だなーと思い、手磨きに戻りました。
デンタルフロスは絶対やるべき
デンタルフロスは、歯と歯の間の汚れをとるために使います。
歯間ブラシが入りきらない箇所に利用します。
かなり面倒くさいんですが、これをやるのとやらないのでは汚れのとれ具合に大きな差があります。
欧米では一般的らしいデンタルフロスですが、なぜ日本では浸透していないのか疑問です。
歯磨きが教育に取り入れられてないからかもしれません。
私がデンタルフロスを始めたきっかけは、映画「プリティウーマン」を見たことです。
それまではフロスというものを名前しか効いたことがありませんでした。
ジュリア・ロバーツ演じるチャラチャラした娼婦が、フロスで口内をきちんと管理する姿が恥じらいを持ちつつも美しくとても高貴なものに見えて、とても印象的でした。
品格ある大人の男性を演じるリチャード・ギアは、こっそり恥じらいつつもフロスしている彼女を見たことをきっかけに、彼女に対する見方が変わっていったのです。
デンタルフロスは面倒だけど、見えないところもきちんと管理できるという象徴です。
とーっても面倒くさいデンタルフロスですが、その姿を励みにしながら毎日デンタルフロスしています。
見た目の女子力UPを目指す方は多いですが、歯間に食べかすや歯石だらけで不潔な口内で過ごすことはかなり残念です。
他よりもワンランク上のきちんとした大人の女性を目指すなら、面倒だけどフロスで自己の健康管理することは、教養もあるように見える象徴だと思います。
映画に影響されちゃってバカげているかもしれません。
でも、健康の向上のためになるきっかけはなんだっていいと思います。
フロスは寝る前には必ずやりましょう。
フロスをきちんとやると、ヨダレがダラダラと出ます。
お風呂で鏡を見ながらやると気兼ねなくできます。
フロスはするっと入る糸なので、どんなにスキマが小さい歯並びの人でも必ず入ります。
「歯並びが悪くて入らないと思うわ〜」なんて方は、なおさらフロスでないと汚れをとることはできません。
私は最初は口が大きく開けられないアゴ(顎関節症?)だったのですが、毎日フロスをするうちに、大きく口を開けられるようになりました。
アゴが開けられないという悩みをお持ちの方も、知らずしらずのうちにアゴが治るかもしれません。
デンタルフロスの種類
初心者にはワックスつきの↓のフロスがいいです。
他にもきしめんのような平べったいフロスや、ミントがついてスースーして気持ちいいフロスなどがありますが、結局私はこのフロスに戻りました。
口腔洗浄器
口腔洗浄器とは、水の勢いで、歯垢を取る家庭用の機械のようなんですが、水の勢いであまり汚れは取れません。
直接歯にあてたら、私は知覚過敏になりました。
口腔洗浄器は歯茎をマッサージするために使うといいかと思います。
口腔洗浄器の種類
有名なものには、次のようなものがあります。
- ウォーターピック
- アメリカ製で、パワーが強いらしいです。
口腔洗浄器の先駆けです。 - ハイドロフロス
- 私が使っているのはこのハイドロフロスです。
口腔洗浄器を利用してみようと思ったときに、歯医者さんの提携なのか、歯医者さんにチラシが置いてあったので、歯医者さんにチラシがあるくらいならこれでいいかなと思い、購入しました。口コミを調べてみると、他に比べるとパワーは弱いらしいんですが、他よりも場所をとらなくて済みそうなこともあり、これを使ってみています。
パワーは、未だに私はフルパワーで利用できていないほど、十分なパワーです。
2年以上利用してますが、水垢のせいで水の吸い上げが悪い時がたまにあるくらいで、普通に利用できてます。
水垢は掃除すればいいし、吸い込みが悪い時はタンクを押し込めば普通に利用できてます。
口腔洗浄器の使い方
口腔洗浄器は、歯の汚れをとるために使ってもあまり効果がないように思います。
歯茎をマッサージするために使うといいかと思います。
健康な歯茎であれば、強い水流を当てても痛くなく、気持ちいいと感じられるそうです。
私はまだまだ中位の水流が気持ちいいくらいです。
強い水流を無理して当ててもよくないと思いますので、気持ちいいと思える水流までにしたほうがいいかと思います。
歯茎周辺に汚れがたまっているときに口腔洗浄器を利用すると、場所によっては臭いにおいが出てきてショックを受けます。
でもその汚れを今までは放っておいてたんだと思うと、今臭い汚れを出すことができてよかったと思います。
水がかなり飛び散るので、洗面所ではなく、お風呂で利用することをおすすめします。
遠慮なく水を飛び散らせて利用したほうがいいです。
利用中に口に水がたまると、たまった水がクッションになって、歯茎に当たるときに水の勢いが弱くなるので、下を向いて水を当てたほうがいいです。
高濃度次亜塩素酸水で除菌
高濃度次亜塩素酸水は、殺菌作用のある液体です。
歯医者さんで700mlを3000円くらいで購入できます。
2ヶ月程度でただのお水になってしまう不思議な液体なので、購入したら早めに使い切ります。
寝る前にクチュクチュしてから寝ると、朝の口臭やネバネバがかなり少ないです。
次亜水を利用すると歯の表現が柔らかくなるので、次亜水後に歯磨きをするのではなく、歯磨き後の仕上げとして、口内除菌して、歯磨き終了という流れがいと思います。
湯煎して多少温めてから、口に含んだほうがいいようです。
口内だけでなく、そのまま喉をうがいしちゃうと、喉の除菌もできるそうですよ。
次亜水の味
プールの消毒液のような臭いが多少あります。
口内に雑菌があればあるほど、苦いまずいなどの変な味がします。
雑菌が少ないと、無味です。
口内の雑菌の量のバロメーターにもなりますね。
歯のトラブルが起きやすい生活習慣
歯が虫歯になりやすい、歯茎が下がってきたなどの口内トラブルは、年齢や遺伝的な理由もありますが、
生活習慣の問題のほうが大きいようです。
歯磨きで汚れがきちんととれていない、強く磨きすぎとか、歯磨きの不十分さという理由が最も大きいのはもちろんですが、
歯に悪い生活習慣には次のようなものが挙げられます。
酸性のものをよく口にする
酸っぱいものを好む、健康のために酢を取り入れるなどの体のためにと思って行っていることが、歯に対しては大きな負担となっていることがあります。
↓の内容はシュミテクトのパンフレットからを参考にしています。
酸性の食べ物や飲み物に長時間もしくは繰り返し触れることで、歯が溶けてしまう酸蝕歯(さんしょくし)というトラブルを引き起こすことがあります。
歯が溶けると、エナメルが溶けて内側の象牙質が露出し、知覚過敏になります。
↓は酸蝕歯になりやすい生活習慣です。
- スポーツ飲料をよく飲
- 炭酸飲料をよく飲む
- 健康のために酢やビタミンドリンクを飲む
- 果物をよく食べる
- チューハイやワインをおつまみなしで飲む
- 酸性のものを口にした直後に歯を磨く
酸蝕歯の予防
酸蝕歯になって、歯が溶けてしまったあとでは、戻すことはできません。
酸蝕歯を予防するには次のことが有効です。
- 酸性の飲食物を口にしたらすぐに水やお茶を飲む。
- 酸っぱいものを口にしたら30分ほど歯磨きを控える
- 喉が乾いているときには酸性の飲み物を避ける
- 柔らかい歯ブラシを使う
-
重曹水(アルカリ性)で口をすすぐことで、虫歯予防に効果があるという話もきいたことがあります。
酸性に傾いた口内(虫歯菌による酸の排出も含め)を、アルカリ性の重曹水で中和することができるのかもしれません。
これはハッキリした情報ではありません。
ステイン
ステインが、歯を茶色く着色してしまうことはご存知と思います。
ステインは着色だけで、見た目さえ気にしなければ、虫歯などへの影響がないと思って放おっておく方も多いようです。
しかし、ステインにより歯に小さな小さな凹凸がたくさんできてしまうことで、汚れが取れにくくなったり、最近のすみかになります。
また、ステインのせいで虫歯を見分けづらくなってしまい、虫歯の発見が遅れてしまいかねません。
煙草、お茶、コーヒーなどの色素はもちろんですが、ワインや果物や野菜もステインがつく原因になります。
ステインの対策
ステインがつかないように、毎日丁寧に歯磨きをしましょう。
また、定期的に歯医者さんでステインをとってもらいましょう。
口の中が乾いている
唾液は、食後に脱灰した歯を再石灰化するためにとても重要な役割をします。
ダイエット中などで食事回数を減らすことで、長時間唾液少なめの状態が続き、口内が乾燥してしまうことがあります。
そのようなときは唾液を出すマッサージをして唾液を出すようにしましょう。
首の最上部、顎の付け根あたりを押すと、よだれが出てくるような感覚になる場所があります。
ダイエットなどで食事回数を減らす場合は、歯の健康を維持するために唾液を出す工夫が必要かもしれません。
就寝中の歯ぎしり・食いしばり
寝ているときに、歯ぎしりや歯の食いしばり癖がある人は、歯の保護のためにマウスピース(ナイトガード)を使いましょう。
これは歯医者さんで歯の型取りをして、自分専用のものを作ってもらい、6000円程度で購入できます。
型取りをするときは、型取りする素材が気道近くに垂れ下がってきて、少し苦しかったです・・
透明なので、歯につけていることがあまりわかりにくいようになっていますので、夫にもつけていることがバレにくく、ちょっとホッとします。
マウスピースがあれば、歯ぎしりや歯の食いしばりによる歯のひび割れを予防することができます。
また、自宅で3DSトレー法なども試せるので、持っていると便利です。
歯医者に行かない
歯の健康を保つには歯医者に行くことが大前提です。
歯垢がかたまって歯石になってしまうと、歯ブラシなどではとることはできません。
歯医者さんでとってもらうしかありません。
歯医者にずっと行ってない方は、歯医者で診てもらうことから始める必要があります。
私の歯が弱い理由を考えた
私は人より歯が弱いです。
硬い干物を食べただけでエナメル質がはげ、知覚過敏になります。
かと思えば、たいして歯を磨かなくても、全然虫歯にならないという人もいます。
私が歯が弱い理由として思い当たるものをあげてみました。
歯が小さい
歯医者さんに言われたのは歯が小さいということです。
私は身長が小さめなので、相対的に歯が小さくなります。
歯が小さいと、少しの傷でも、大きな影響を与えます。
虫歯菌のサイズや排出される酸の量は一定なので、歯が小さいと、虫歯菌が与える影響は大きくなります。
小さな傷からごわっと虫歯菌や雑菌が歯の内側に広がってしまいます。
幼児期の怠慢
私は幼稚園のころ、歯を磨くことを怠りました。
幼稚園内での歯磨きはもちろん、自宅で寝る前に歯を磨くことを面倒なので怠っていました。
兄や姉を見て、歯が生え変わることをしっていたため、幼児期の自分の歯は、数年後に生え変わることを知っていたから、乳歯をキチンと磨いても無駄だと思っていたのでした。
「歯を磨きなさい」ともちろん指導されてはいましたが、なぜ生え変わるものを今磨かなければならないのかという、掘り下げた指導はありませんでした。
でも、実際には幼稚園のころにはすでにほとんどが永久歯になっているんですね。
したたかな園児に見えて、やはり無知なおバカさんなのでした。
恐らく幼児期の口内環境は、虫歯になりやすく、その後の口内環境にも影響を与えてくるのではないかと思います。
兄や姉がいる幼児は、無知な知識だけで判断するしたたかな生き物です。
私のようにならないように、きちんと教育してあげましょう。
まとめ
私は、朝や会社でも、歯ブラシのみではなく、歯間ブラシも必ず利用しています。
また、寝ている間は唾液の循環が少ないため、細菌が繁殖しやすくなります。
寝る前の歯磨きは特に重要視し、次のような順番でお風呂で行っています。
口腔洗浄器→歯間ブラシ→歯ブラシ→デンタルフロス→高濃度次亜水
歯を磨くだけで、毎日5つの道具を使うのは結構手間ですが、ここまでやって、やっと歯の状態は安定し、歯医者さんに褒められるようになってきました。
年齢とともに歯茎は下がり、口内の状態は誰でも下降していきます。
できるだけ長く自分の歯でいられるように、面倒でも毎日のケアはとても大切だと思います。
歯磨きへの意識を持ち始めた方はもちろん、歯が弱いなと感じるかたは特に、1人で悩まず、歯医者さんに相談しながら、自分に最適な歯磨き方法を探す参考にでになればと思います。
↓の歯のブログもとても参考になりました。
参考:虫歯を自分で治してみる! 自然治癒させる為の6つの条件
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