関東で無料で見れる最大の空のエンターテインメント・入間基地航空祭の季節がやってきました。
ミリオタ(ミリタリーオタク)でなくても「キャー!!すごーい!」って感じで楽しめるので、素人が行っても十分楽しめます。
何度か行ってるのですが、機体のことをなにも知らないと、せっかく生の機体を見れる貴重な機会なのに、「ふ~ん」で終わってしまうことも多かったです。
なので、今回はウィキペディア情報だろうが、なんとなくでも知っておこうと思い、素人なりに機体の特徴や、行くときのポイントをまとめました。
入間基地航空祭とは?
入間基地航空祭(いるまきちこうくうさい)とは、埼玉県入間市にある航空自衛隊の入間基地で行われるイベントです。
さまざまな催し物が行われますが、ブルーインパルスという展示飛行専門チームによるアクロバット飛行が見どころとなっています。
都心から40分という近さでブルーインパルスの飛行展示を見れる航空祭はこの入間基地だけですので、大変貴重な機会となっており、ものすごく混雑します。
参考:入間航空祭2016パンフレット.pdfアクセス・電車の混み具合
西武池袋線の稲荷山公園駅を降りるとすぐ臨時改札が設置されており、改札を通り抜けるのも大混雑します。
私はいつも開場前の朝8:30くらいに到着するように行っているのですが、それもで改札を抜けて、身体検査、荷物検査を終えて自由になれるのは20分くらいかかるぐらい入場するのも大混雑します。
待ち合わせはこの改札前とかではなく、入場してから格納庫前の本部の赤と青の巨大バルーンがある場所がわかりやすいと思います。
航空祭の間ならもちろん何時に入場してもいいと思いますが、ブルーインパルスの時間が近づくにつれて混雑してきます。
電車も恐ろしいほど混みます。何時だろうと地獄です。子供がつぶされないように守る、ベビーカーはたたむ、リュックは前に持つなど、みなさんがケンカにならないように配慮したほうがいいかと思います。
電車が混むのがご心配な方は、入間基地まで歩いて20分かかりますが、西武新宿線の狭山駅を利用されたほうが、多少は混雑を避けることができます。
入場料
自衛隊のイベントですので、入場料は無料です。入場チケットなどもありません。
無料であれだけ楽しめるので子供からお年寄りまで、気軽に行けます。
1日どんな感じで過ごすの?
丸一日、格納庫前のただっ広いアスファルトに1日中座って過ごす方がほとんどだと思います。
ブルーインパルスの航空ショーは昼頃からなのですが、その前にも、ヘリや輸送機やパラシュートのデモンストレーションがあるので、朝早くから行っても楽しめます。
他にも地上展示もあるので、輸送機の中に入ったり、写真を撮ったりして過ごします。
メインイベントのブルーインパルスの航空ショーは13時頃から始まります。
ブルーインパルスが終わったら、一気に人が捌けていきます。
日本全国から集結した自衛隊の戦闘機やヘリ達が、各基地に帰投(きとう)していく姿を見るのもまた楽しみの1つです。
飛行展示がない戦闘機たちが、アフターバーナーで赤い光を放って爆音で帰投していく姿や、サービスで機体を振って挨拶してくれる姿にはキュンとしちゃいます。
服装
1日中だだっ広いアスファルトで過ごすわけなので、熱いのか寒いのかわからない感じになるので、脱いだり着たり体温調節しやすい格好がいいです。帽子や日焼け止めをしっかりと。
レジャーシート
基本的にはレジャーシートは禁止ですが、ブルーインパルスのショーが始まるまではみんなアスファルトの上にレジャーシートしいてのんびりしてます。
ブルーインパルスが始まる頃には、混みまくってきますし、レジャーシートをしまうようにアナウンスがあるので、指示に従ってしまいましょう。
混雑
年々人気が高まっており、混雑地獄を想定したほうがいいですよ。
1日で30万人がブルーインパルスのアクロバット飛行が行われる同じ時間、同じ場所に一気に集まります。
トイレ
10時頃まではまだ仮設トイレに入れますが、11時近くなってくるとトイレに行くのも大変なことになります。
格納庫前からトイレのある裏の方に移動することさえ困難になります。
12時頃にトイレにでも行こうものなら最後、ブルーインパルスのエアショーが始まる頃までに戻ってくることは不可能です。
トイレには早い時間帯(10時頃)までしか行けないと思ったほうがいいです。
また、ブルーインパルスが終った後は結構あっさりとトイレは片付けられて行きます。
格納庫前のアスファルトで見る場合、ブルーインパルスの航空ショー前後一時間程度を合わせ、3時間程度はトイレ不可能だと思っておいたほうがいいですね。
食事
屋台が出ているのですが、圧倒的な観客の数に数件の屋台では対応しきれず、昼頃は信じられないほどの大行列と混雑です。
特に変わった屋台があるわけでなく、テキ屋ではないものの焼きそばなどのよくある定番の屋台なので、無理にここで食べなくてもいろんなイベントで食べられるものです。
食事はあらかじめ自分で買ってきたり、おにぎり、おかし、飲み物は持ってきたほうがいいです。
もちろん入場時に荷物検査あります。
以下に主な展示される機体の特徴をまとめました。
参考:主要装備|航空自衛隊公式ブルーインパルスとは?
ブルーインパルス(ぶるーいんぱるす)とは宮城県松島基地に所属するアクロバット(展示飛行)専門チームのことです。
1960年に創設され、現在のブルーインパルスは3代目でT4ブルーインパルスと言われています。
1代目:F-86(1961年→1981年)
東京五輪で空に「五輪」を、大阪万博で「EXPO’70」を描きました。
アメリカから供与された戦闘機です。
なんと昔は青森市のねぶた祭りのなぬかび(最終日の七日目)に初代ブルーインパルスが来たんだそう。青森ねぶたと初代ブルーインパルスという贅沢すぎる組み合わせがかつて実現されていたらしい。
2代目:T2(1982年→1995年)
国産の練習機です。
3代目:T4(1995年以降)
現在のブルーインパルスはT4という機体で、2015年に20周年を迎えました。
T-4(練習機)
T-4(てぃーふぉー)は、プロペラ機の練習を終えたパイロットが練習するために制作された練習用の亜音速ジェット機です。その見た目から「ドルフィン」という愛称が付けられています。
「T」は「Training」の略かと思いますが、自衛隊が所有する機体で「T」がつくものは練習機のようです。
現在のブルーインパルスはこのT4を青く色付けしたものです。
芦屋基地のT4は白地に赤の塗装なので「レッドドルフィン」と呼ばれています。
川崎重工が設計、三菱・富士が開発に加わり、エンジンはIHI(石川島播磨重工業)のものを装備した、純国産機です。
価格:40億円。
素直な操作性と高い安定性なんだそうで、マリオカートで例えるならノコノコというイメージでしょうか。
F-15J(戦闘機)
F-15Jはアメリカの現ボーイング社が開発したF15戦闘機を、三菱重工がライセンス生産してた戦闘機です。
愛称はイーグル。
F15は1980年ころから現在200機程度が配備されています。40年近く経過した今でも自衛隊の主力戦闘機です。
近年、中国の領海侵犯やロシアの領空侵犯やらでとっても忙しそうにスクランブル発進していくF15さん。
T4の静かなエンジン音と異なり、こやつが飛ぶときはものすごい爆音です。やはり練習機と戦闘機の格の違いか?
米軍はF14(トップガンの映画のやつ)、F15、F16、F22などいろいろ所有してますが、これ、何が違うのかと思っていたら、開発した会社が違うんですね。うちの戦闘機が性能いいから買ってくれ〜っていう感じで、各社しのぎを削って開発した戦闘機のようです。
米軍の友好祭に行けば、勢揃いしたFシリーズが見れるかも?近年はあまり展示されませんが。
で、日本がライセンス仕入れたのがF15の日本仕様機ってことですね。たぶん。
調達価格は120億円。
2016年入間基地航空祭では14:40頃にF15の帰投が予定されています。F15の飛行展示はないから、この帰投がまた楽しみですねー。
マリオカートで言うと、基本の戦闘力から、マリオって感じでしょうか。(なぜマリカーで例える)
昔、久里浜から鋸山のある千葉県金谷港にフェリーで行くとき、4機のグレーの(恐らく)F15がダイヤモンド型の編隊で東京湾の洋上をキラキラ飛んで行くのを見たなあ。
そんときは何の機体とかわからなかったけど、今思えばとっても貴重な姿だったんだなあ・・。
でも基地の近くに住んでいる姉はF15の編隊なんてしょっちゅう見ているらしい・・。爆音もすごいみたいだけど、お好きな方は基地の近くに住むと幸せらしい。
>> 鋸山ハイキングまとめ【登山マップ】見どころ・難易度・所要時間・行き方・アクセス・食事・お風呂|千葉県F-2(戦闘機)
F2(えふに、えふつー)は2000年に配備された新しい戦闘機です。青い縞模様は洋上迷彩です。
アメリカ企業が開発した古いF-16をベースに改造しまくった機体のようです。
「バイパーゼロ」「平成の零戦」という愛称があります。
94機配備されています。
調達価格は119億円。
こやつもなかなかに美しい爆音であっという間に消え去っていきます。
パンフレットを見ると2016年入間航空祭では地上展示のみで帰投はないようです。
マリオカートで例えるとクッパ?(きっと新しいんだから強いはず!!)
CH-47(タンデムローター式輸送用ヘリ)
CH-47Jはチヌークという愛称で親しまれている大型輸送用ヘリです。
アメリカのボーイングIDS社が開発し、日本用に改造を重ねたものがCH-47Jです。
頑丈で極地でも安定飛行ができ、戦車も運べるほど力持ちなので、世界各国の軍に配備されています。
頭とお尻にプロペラがついたその力強いフォルムは魅力的です。ホバリングから前進していくときのお尻をあげる姿は、一瞬まるで女豹のような色気たっぷりのポーズに見えます。
災害時に物資輸送や人命救助に利用されるなど、いつどこで大地震がおきるかわからない日本人にとって、このチヌークは私たち一般人にとって、身近な存在になりたくないけど身近で応援したい存在かもしれません。
災害時に救助されるときのポイントとして、チヌークの前に行ってはいけません。前のローターが前傾しているため、チヌークの前に出ると、ケガをする恐れがあります。救助される際は必ず隊員の方の指示に従って、乗り込むようにしましょう。
災害に見舞われたときは、チヌークが早く来てくれることを願いましょう。
入間航空祭ではハイテンションに「チヌーク!」とさけぶアナウンスが名物?となっており、9時ころから荷降ろしのデモンストレーションを見ることができます。
C-1(輸送機)
C-1は国産の中型輸送機です。日航製、川崎重工、富士重などが分担生産した。
1機45億円。
翼が高い位置にあること、尾翼がT字型なのが愛らしく美しい。
入間航空祭では11時ころから、C1のおしりから、プリプリと自衛隊員が降下する様子を見ることができます。
U-4(ビジネスジェット機)
総理大臣などの要人を運ぶビジネスジェット機。
アメリカのガルフストリームIVと同じ型。
福田康夫首相が北京オリンピックの開会式の往来のために利用したことで話題になった、らしい。
U125A(救難捜索機)とUH-60J(救難ヘリ)
救難捜索機のU125Aが有事の際は捜索を行い、救難ヘリのUH-60Jが救助してくれる。ユニットで活動を行うようです。
入間航空祭では9時20分頃から救難のデモンストレーションを見ることができます。
まとめ
主な戦闘機やヘリのWikipediaにある情報を私なりにメモとしてまとめてみました。
他にも米軍のちょっとした航空機や、会場は離れるけど陸上自衛隊のPAC3も展示されます。
これで私も今年こそは知ったかぶれるはず!
※写真はWikipedia及び自衛隊公式ページより。
追記:2016年航空祭の行った感想
年々混み具合が増していった入間航空祭なので覚悟して行ったのですが、2016年は来場者数13万人と近年の半分程度の来場者数でした。
休日とくっつかなかったこと、前日まで天気が悪いという予報だったことが影響し、来場者数が伸びなかったようです。
当日は雲ひとつない快晴となり、最高の航空祭日和となりました。
混み感の実感としてはそれほど変わらないものの、ドルフィンライダー(ブルーインパルスのパイロット)やドルフィンキーパー(ブルーインパルスのメンテエンジニア)さんの握手やサイン・写真をもらうにもそれほど並ばずにもらうことができました。
トイレにもそれほど並ばずに3回も行くことができました。
チヌークは荷降ろしのデモではなく、消火剤散布デモになっていましたね。チヌークを叫ぶアナウンスはありませんでした。
帰投時のヘリが、しびれて泣きたくなるほどサービス満点で最高でした。
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