千葉県内房総にある鋸山(のこぎりやま)によく行くので、行き方や登り方、難易度、見どころなどをまとめてみました。
程よい高さだからか、行くと元気になって帰ってこれる、私のパワースポットです。
鋸山ってどんな山?
鋸山(のこぎりやま)は千葉県の内房の富津あたりにある標高329メートルくらいのハイキングにちょうどいい山です。
ロープウェイもあるし、大仏周辺まで車で行けたりもするので、お子さんでも楽しめます。
歩きたい人は、下から山の上のほうまでゆっくり歩いて片道1時間くらいで登れるので、ハイキングにちょうどいいです。
山頂は、山頂の印はありますが、木が茂っていて見晴らしは良くないので山頂を目指さなくていいと思います。
場所的にも安兵衛・沢コース側にあって、ルート的に中途半端な場所にあるので頂上は行かなくていいと思います。
地球が丸く見える展望台(東京湾展望台)や日本寺方面の「地獄のぞき」を自分の頂上ってことにしたほうがずっと達成感あり、絶景が美しいです。
山の上のほうでお弁当を食べようとすると、トンビがたくさんやってきますので、食べ物は降りてから街で新鮮な海の幸を外食したほうが楽しいかもしれません。
江戸後期〜昭和後期まで、良質な石が取れたという採石場で、今もむき出しの石切り場はギザギザと切り立った壁面となっており、見どころとなっています。
行き方・アクセス
車をお持ちであれば、車で行くのも自由に行動ができて便利です。でも車がなくても、行きやすくて登山も食事もお風呂も楽しめるのも鋸山の魅力ですので車がなくても心配いりません。
車で行く場合
車の場合、案外困るのが駐車場。そして渋滞・・
GW(ゴールデンウィーク)などの繁忙期は各所で渋滞して大変な思いをしますので、車で行かずに、公共の交通機関を使って行ったほうがいいです。
鋸山に車で行く場合は、行く方の体力に合わせて次の3つの行き方ができるのも魅力です。
日本寺の上まで車で行く(体力のない方むけ)
小さいお子さんがいらっしゃる、ご年配の方と連れて行くなど、体力に自信がない場合、日本寺の上の方まで車で行って停めるといいです。
拝観料 大人600円必要。
日本寺公式サイトをご覧ください。
アクセス|鋸山 日本寺 公式サイト
ロープウェーに乗りたい(少しだけ歩いて登る)
ロープウェーに登りたいなら、鋸山ロープウェー(アクセス)に停めてください。
ロープウェー料金 大人往復930円 + 別途 日本寺 拝観料大人600円になります。
ロープウェー山頂駅から見どころの地獄のぞきまでは歩いて20分かかります。帰りの最終のロープウェーは17時ですので、乗り遅れないようにご注意ください。頂上駅を降りてからは、地獄のぞき(混雑してる)、百尺観音、大仏など見どころがたくさんあり、見学するのに1時間〜1時間半の所要時間がかかると思ったほうがいいです。
ロープウェーの運行情報・最新情報などは、鋸山ロープウェー公式ページをご覧ください。
鋸山ロープウェー【公式】
駐車だけして登山したい(体力がある方)
登山の場合は、登山道入り口に最も近い旅館・かぢや旅館さんが駐車場を日帰り入浴つきで700円で朝から貸してくれるそうです。
「鋸山登山」の駐車場としてもご利用ください。|かぢや旅館公式ブログ
ただし、GWなどの繁忙期は日帰り入浴はやっていないので、かぢや旅館さんにお問い合わせしてください。
あとは、金谷港の駐車場は広rya・・
公共交通機関を使う場合
車で行かずに公共の交通機関を使って行かれる方、車をお持ちでない方は↓の行き方を参考にしてください。
神奈川方面にお住まいならフェリー
神奈川方面にお住まいなら、久里浜から東京湾フェリー がいいですよ!
往復1320円の運賃で、30分くらいで金谷港に着きます。
広いソファーやちょっとシャンデリア的なのもあって、少しクルーズ気分を味わえます。
金谷港からは歩いて15分ほどで鋸山登山道入り口につきます。
千葉方面にお住まいなら電車
千葉方面から来るなら、電車で浜金谷駅に行き、歩いて5分ほどで鋸山登山道入り口につきます。
弟は千葉から車で浜金谷駅にきて合流する予定でしたが、ゴールデンウィークの混みこみすぎで、とても車で来るのは不可能でした。
車をどこかに置いて、電車で浜金谷駅で合流しました。
GWの混みをナメてました。
ゴールデンウィークなど混むことが予想されるときは、電車のほうがいいですね。ちゃんと時刻どおりにつきますもんね。
GWでも電車では座っていくことができました。
人はたくさんいたので、ロープウェイで山にのぼるほうはおそらく混みこみだと思います。
朝イチでないとヤバいと思います。
歩いて山を登るほうは、人には時々会うくらいです。
登山マップ
駅周辺のお店や鋸山登山道がわかりやすく書いてある「鋸山登山マップ」が各所で取得できるので必ず取得しましょう。
とてもわかりやすい地図です。置いてる場所によってカラーだったり白黒だったりします。
鋸山登山地図をゲットできるのは次のような場所です。
- 浜金谷駅
-
トイレは駅のホーム内にありますが、駅員さんに言えば貸してくれます。
カラーの地図をゲットできます。
- 金谷観光案内所(Pizza GONZO )
-
ピザ ゴンゾー さんは観光案内所も兼ねているらしいですね。
なかなか時間がなくて行けてないのですが、美味しそうなので是非行きたい! - 金谷港
-
上の白黒の地図は金谷港でもらったものです。係員の方にお願いするともらえます。
登山道入り口も地図にわかりやすく書いてあります。薬屋さんとお肉屋さんの間を入っていくんですよー。行けばすぐわかります。
観光地としてとてもよく行き届いていて、安心できる観光地です。
登山ルート
登山ルートは5つあります。
主な見どころもあるルートは↓の3番までのルートでしょうかね。
1,車力道(☆おすすめ)
とてもおすすめの道です。
装備がイマイチな場合は、車力道コースで登り、関東ふれあいの道で下るのがおすすめです。
車力道はそれでも多少はキツめです。
車力道は、石切り場で切り出した岩を荷車で運んだ道で、岩にわだちがボコっと残っています。江戸後期〜昭和後期の職人たちが130年近くに渡って汗水流した道なんだなと実感できて感慨深いです。
岩の道がずーっと続き、その上に苔が生えてたりして、ジブリの世界みたいです。
装備:ギリギリ滑らないスニーカーでも大丈夫。
2,関東ふれあいの道(☆散歩道レベル)
ゆったりとした登山ルートです。
階段が多いので、登るのはしんどいと思います。帰りの体力が少ない時に下りに使うのがおすすめ。
装備:汚れてもいいスニーカーで大丈夫。
3,安兵衛・沢コース(難易度高 悪路)
安兵衛沢コースは、鋸山の中ではハードです。
ぬかるみがずーっと続く悪路なので、滑るし、ヒルに注意したほうがいいかと思います。
ロープを使って崖を登ったりします。
「東の肩」に出てから、若干道がわからなくなって、軽く遭難するのが定番の迷子ルートです。一人で行かないほうがいいでしょう。
装備:軍手や山靴など、きちんとした装備が必要です。
お子さんはやめたほうがいいです。
安兵衛井戸と沢コースの詳細はこちら↓
>> 鋸山ハイキング 安兵衛井戸と沢コースで山頂へ!プチ遭難|千葉県 GW
4,大沢水仙の里コース
行ったことないです。春は水仙の花が見れるのかな?
5,林道コース
行ったことないですが、林道だし、特に見どころもないと思います。
見どころ
鋸山には見所がたくさんあります。
日本寺境内
日本寺は725年、聖武天皇の詔によって行基が開いた歴史あるお寺です。境内に見どころがたくさんあります。日本寺に行く場合、600円の拝観料がかかります。
- 地獄のぞき
-
岩から突き出た展望台。
ぜひ一度登って欲しいが、最近は混雑しすぎなので、関東ふれあいの道から、上でキャーキャー言ってる人たちをニヤニヤ見上げるのがお気に入り(←変態)。
- 日本寺大仏
-
1783年に岩をけずって建立した大仏だったそうですが、現在の大仏は1969年に修復されたされたものです。
像高31.0m。
- 百尺観音
-
昭和41年に6年の歳月をかけて完成した石を削って作られた観音様。
戦没者・交通犠牲者供養のために建立されました。
海・空・陸の交通の安全を守ります。
- 石切り場跡(車力道〜ふれあいの道の分岐点)
-
車力道と関東触れ合いの道の分岐点の周辺の石切り場です。
仮面ライダー鎧武のオーバーロードの拠点みたいな場所があちこちにあります。(実際のロケ地は群馬県の藪塚石切場跡)
- 石切り場跡(石舞台)
-
石舞台はとても開けていて、石の舞台もある石切場跡です。
古いブルドーザーに草が生えていたりしてかっこ良すぎる
フェス?みたいなのもやったりするみたいです。
- 地球がまるく見える展望台(東京湾展望台)
-
何か食べようものならたくさんのトンビに狙われます。
正直地球が丸く見えたことはない。
- モリアオガエルの池
-
何度か行ってるが、未だにモリアオガエルに出会えていない
2015年9月、やっとオタマジャクシを見れました。5〜6センチあろうかという巨大なオタマでした。
いいタイミングで行くと、水面に太陽の光が反射して、壁に天然の水面ゆらぎプロジェクションマッピングが映ってたりして、感動します。
- 安兵衛井戸
-
井戸とは名ばかりの、沢が井戸らしい。
- 手彫りトンネル
-
真っ暗すぎる30メートルくらいのトンネル。怖すぎるので、懐中電灯やスマホのライトの準備が必要。
- 登山地図(金谷港フェリー乗り場、金谷駅、観光案内所Pizza GONZOでゲットできます)
- タオル or ハンカチ
- 飲み物(通常は500mlあればいいと思いますが、暑い日は1リットルは持った方がいいです。)
- お菓子(遭難などのトラブルがあったときのためにお菓子は多めにもったほうがいい)
- 帽子
車力道〜関東ふれあいの道間(鋸山登山ルート内)
こちらはお寺内ではないので、お金はかかりません。
安兵衛井戸と沢コース間(鋸山登山ルート内)
装備
服装
上下とも長袖長ズボンのほうがいいです。
蚊や蜂などの虫はもちろんたくさんいます。蛇もたくさん見ます。生き物たちを刺激しないように気を付けてください。
私のお気に入りの山登りの服装はこんな感じ↓
CWXのスパッツ
体力に自信のない方にはCWXのスパッツがおすすめです。
ほどよく急な斜面を登るところも多いのですが、高くて履くのキツイけど、CWXを履いていると、勝手に膝が前に出てくれるので、体力に自信がなくても強気で挑めます。しっかり足をサポートしてくれるので登山終了後の膝の痛みとかも出にくくてお気に入りです。
ワコール(Wacoal) CW-X women レボリューション ロング HXY189 ブラック S
登山用長袖
パタゴニアのキャプリーン2(現ライトウェイト)がお気に入りです。
私が使ってるのはもう昔のなので、今は売ってないみたいだけど、通気性がよく、襟付き、長袖で、形がスリムでオシャレ。春夏秋の3シーズン使えます。
通気性がよく、暑い日はすごくしっかり発汗してくれて、すずしいときはちょうどよくて、しっかりチャックを閉めれば首周りの日焼けも気にしなくていいので、とにかくこれ着ておけば間違いないので楽なんです。
キャプリーン2後継種のライトウェイトは襟がついてないから首周り日焼けしちゃうじゃんー。って思ってしまいます。
軍手
普通の軍手だとチビな私には大きすぎて、軍手の役目を果たしてくれないので、小さめの可愛らしい軍手を持っているととても便利です。
軍手さえはめていれば、転んでも怪我しにくいし、転びそうになったときはどんな岩も木も気兼ねなく触れます。
CuCuRa ピンク・ライトピンク 2双セット(すべり止め付軍手)
靴
土の上、岩の上にコケが生えた地面、ときどきぬかるみを歩くことになります。
できれば、簡単な登山靴のほうが滑りにくいです。安兵衛沢ルート(悪路)は絶対登山靴が必要です。
車力道はしっかり底面に凹凸のあるスニーカーでもギリギリ登れます。
関東ふれあいの道ルートは普通のスニーカーでもギリギリいけるかもしれませんが、土で汚れますのでオシャレスニーカーでは登らないようにしましょう。
登る前に
日焼け止めを塗ったり、虫よけスプレーをしておくといいです。
持ち物
登ったら「お弁当をゆっくり食べよう」とかは考えないほうがいいです。食べ物は常にたくさんのトンビが目を光らせているため、あまり外で食べないことをおすすめします。麓にはおいしいお店がたくさんあるので、山を降りてからどこかの飲食店に入ったほうが吉です。
食事
鋸山周辺は人をナメきったトンビが多いので、基本的に外で食べることや、お弁当はおすすめしません。
鋸山周辺でお食事できるおすすめのお店と、気になってるお店をまとめました。
さすけ食堂 (アジフライなどの定食)
昼間しか営業してない感じですが、小さな海辺の食堂にたくさんの人が並んでいます。テレビで紹介されて有名になったらしい。
地元でとれる黄金のアジが有名らしく、アジフライ定食などがおいしそうです。
かじめという昆布みたいなぬるぬるの海藻のカジメ汁も気になります。
船主(ふなおさ 回転寿司)
ネタは新鮮な感じがするし、大き目です。
シャリは中くらいサイズ。ギュッと握りしめた感じなのがアレだけど、シャリにもボリューム感があります。私はもう少し小さいシャリが好き。
値段もそれほど高くないのにおいしいので、手軽でいい感じです。私たちが18時頃に入ったあとは、並んでました。
合掌館カフェ えどもんず (おしゃれな古民家カフェ)
合掌造りの古民家でおいしいブルーマウンテンが飲めるらしいです。
超気になるんだけど、登山帰りだからお腹すきすぎてカフェの気分じゃなくて入るタイミングをつかめず。
漁師料理かなや
登山の後は、かなやの隣にある「海辺の湯」で汗を流したあとに、かなやの食堂でビールとかき揚げが私の定番。
サイコーっす。
かなやは歩いて行けるところではないので、あらかじめ電話予約をして車でお迎えに来てもらいます。
30分〜1時間ごとにお迎えの時間があるので、その時間に合わせて予約します。
金谷港、金谷駅、鋸山ロープウェイ乗り場のどこかに迎えに来てくれます。
参考:お客様の送迎について|かなやお風呂
天然温泉 海辺の湯 (かなやの隣)
かなやというドライブインの隣にあります。
夕方には夕焼けを見ながら露天風呂につかれてたまんねーっす。
日帰り入浴は土日は920円。
かぢや旅館
鋸山の登山口から一番近い日帰り入浴可能な旅館お風呂。
こぢんまりとしたお風呂だけど、いい雰囲気。
GWなど繁忙期は日帰り入浴はやってないので、調べてから行くといいです。
日帰り入浴は700円です。
ゆったりできるなつかしい雰囲気の温泉です。お風呂の通り道を夜に歩くと、ペットボトル?で作ったたくさんの風鈴が赤くライトアップされ、手作り感ある温泉宿を演出している雰囲気はちょっといい感じ。
無臭無色透明です。
まとめ
都心からソコソコ行きやすくて、日帰りでハイキングと温泉と美味しい海の幸が楽しめます。
体はほどよく疲れるのに、気持ちはとても元気になれるパワースポットです☆
ロープウェイを使えば、ソコソコのヒールの靴でも日本寺境内の見どころを楽しめるので、デートでオシャレ着でもいけます。
週末のリフレッシュに、お子さんとのお出かけに、鋸山はおすすめです。
ロープウェー料金に、日本寺の拝観料は含まれていません。
ご注意ください。別途拝観料がかかります。
まとめとしてこのサイトに記載されている以下の情報は誤りです。
・拝観料+ロープウェー料金 大人往復930円になります。
・ロープウェイで登った場合は、ロープウェイ料金に拝観料も含まれるので、境内に入るのに別途料金はかかりません。