古代アゴラの見どころ・歴史・行き方・チケットまとめ|口コミ評判 アテネ観光

2017/03/11

by sayo

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古代アゴラ

アテネの古代アゴラに行ってきました!基本的にはゴロゴロと石が転がっているだけで多くの建物があるわけではありませんが、神殿やその歴史に思いを馳せると楽しめます。

古代アゴラの行き方やチケット、営業時間、見どころや歴史についてまとめました。

古代アゴラとは?

図面

参考:ancient-greece.org

アテネの古代アゴラ(The agora of Athens)は、政治・商業・行政・宗教など文化の中心だった場所で、神殿・裁判所・貨幣鋳造所・会議場・噴水などがあった遺跡です。

ここから発掘されたものは、紀元前3000年頃の青銅器時代の住居・埋葬品などから、10世紀頃の聖堂まで、約4000年もの長い歴史にわたっています。

紀元前5世紀〜紀元前2世紀頃には最も栄えたと思われますが、度重なる侵攻と破壊によって、古代アゴラは徐々に放棄されていきました。

  • 紀元前480年 ペルシャ侵攻
  • 紀元前89年 ローマ侵攻
  • 267年 ヘルラエによる破壊
  • 580年 スラブ侵攻

1世紀頃には街の中心は、東側のローマンアゴラやハドリアヌスの図書館のほうに移っていきました

古代アゴラの地は徐々に住宅地として利用されるようになりました。

しかし今度は、1859年から古代アゴラは、いくつかの国の考古学協会によって発掘されるようになります。

  • 1859年-1912年 ギリシャ考古学協会
  • 1896年-1897年 ドイツ考古学研究所
  • 1931年-1941年 アメリカ古典学院 J.ロックフェラー資金提供

12ヘクタールもの広さには、400世帯もの住居があったのですが、移転させて発掘を進めたのだそうです。

さらにピレウス港への電車も引いているところだったとか。
考古学の重要な鍵が見つかるのではないかと、アメリカが意欲的に移転や発掘を進めたけれども、出てきたのは生活の中心地かよ・・ってことのようです。

参考:odysseus.culture.gr 参考:Athenesguide.com

行き方

私はアクロポリスを観光した後に、古代アゴラに行きました。

私が行ったのは、2017年3月の冬季。

冬季は閑散期であるため、古代アゴラの入り口は北側のモナスティラキ側でした。

冬季はアクロポリスは南側のみが出入り口になるのに、古代アゴラに行くためには、北側に行かなくてはなりませんでした。

20分歩きました。夏季に行かれる場合は、様々な出入り口が開いているようなので、それほど歩く心配もないと思いますが。

北側に行ったついでに、ハドリアヌスの図書館とローマン・アゴラを見に行くといいですよ。

>> ハドリアヌスの図書館の構造、見どころ、行き方|口コミ評判 アテネ観光 

>> ローマ時代の市場【ローマンアゴラ】見どころ・古代のトイレ|アテネ観光

冬季は早く閉まるので注意

冬季は、営業時間は15時頃には営業終了し、14時30分頃には閉館だから外に出ろ的な感じで、ビーーーービーーーと笛をならされまくりました。

夏季は普通に夜まで営業しているようですが、冬季に行かれる場合は、早く閉まってしまうので要注意です。

参考:odysseus.culture.gr

チケット

古代アゴラの単体チケットは€8。

共通チケット(€30)でも入ることができます。

チケットは基本的に現地で入り口近くのチケットオフィスで購入することになります。

私は共通チケットで入りました。

アクロポリスほど有名なものはありませんので、無理して単体チケット買うこともないかな?という感じです。

見どころ

古代アゴラ

かなり広い平坦な場所に、多くの遺跡がゴロゴロひしめき合っています。

ほとんどは建物として残っていません。

建物として残っているのは、ヘパイストス神殿、アッタロスの柱廊(復元)、聖使徒聖堂(10世紀のもの)の3つしかないので、無理して行かなくても・・・とは思います。

共通チケットを買った場合は是非行ってください。

ヘパイストス神殿

ヘパイストス神殿

アゴライオスコロナスの丘の上に見える神殿です。紀元前449年から約25年かけて建設されました。

鍛冶屋や窯業者が集まるエリアだったため、炎と鍛冶の神ヘパイストスを祀る神殿を作ったようです。

遠目からは一見小さいように見えるんですが、丘を登ってみると、なにげに結構大きいんです。

ヘパイストス神殿近影

丘はすごく高いように見えて、5分ほどであっさりとゆるやかに登れます。

丘からはアクロポリスと古代アゴラの両方を写真におさめることができます。なんて贅沢な眺め♡

アゴラとアクロポリス

一応ロープで仕切られているので、神殿の中には入れませんでした。が、外人さんたちは余裕でそんなロープも気にせずに中に入っていきます・・。監視する人は誰もいません。

神殿の中

アッタロスの柱廊

アッタロスの柱廊

この柱廊は博物館にするため復元されたものだそうです。横の扉が博物館です。

柱廊の中

こちらもまたアメリカ古典学院によって1956年に復元されたそうです。(アメリカさん発掘だけじゃなくて復元もするのかよ!?)

参考:Athenesguide.com

石像

柱の脇には多くの精巧な石像があります。これら一つ一つが神様を掘ったものなんだと思いますが、よくわかりませんでした。

石像は組み立て式なんですね。胴体に腕のパーツをはめ込むようにできているようでした。

この柱廊の脇は、博物館になっていて、発掘された細々したものが展示されています。

聖使徒聖堂

聖使徒聖堂

聖使徒聖堂(聖ヨハネ聖堂)10世紀頃のビザンチン時代の建築です。これは外観を見るだけです。

まとめ

古代アゴラは、見ごたえのあるものは多くはないので、無理して行かなきゃ!という感じではありません。

もし時間があって、共通チケットがあるなら、ぜひ行ってください!

アメリカが金持ちすぎる

アゴラ発掘の資金提供した「ロックフェラー」ってニューヨークのロックフェラーセンターのロックフェラーですね。どんだけ財産あるんでしょう。

しかもアゴラ発掘の資金提供をしているのと同時期に、ロックフェラーセンターを9年にわたって建設していたようです。しかも世界恐慌中に。

さらにアメリカさんは、第二次世界大戦中に、のんきにアテネの発掘を行っていたことになります。日本人が必死に貧乏に生きているときに、他国の発掘に大規模にお金を注ぐほど余裕があったようです。勝てるわけないですね。アメリカの財力恐るべし。

まさかギリシャの古代ロマンを堪能しているときに、アメリカの歴史に驚かされることになるとは思いませんでした。

ちなみにロックフェラーセンターに夜景を見に行ってきましたよ。
19棟もの超高層ビルだけでなくスケートリンクとか、ぜーんぶロックフェラーセンター。
>> トップ・オブ・ザ・ロックでNY夜景を見る!エンパイアが見える夜景|ニューヨーク観光

施設概要

古代アゴラ(The Agora of Athens)

営業時間・チケット

単体チケット:€8

夏季は8時〜20時
※冬季は15時ころに閉館

参考:odysseus.culture.gr
アクセス・地図

冬季はモナスティラキ側(北側)の出口しか開いてないので、モナスティラキ側から行ったほうが良い。

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