JAXAつくば宇宙センターの特別公開日に行ってきました!漫画・宇宙兄弟などで見た訓練施設や、管制室などを見れてよかったです。
私はそれほどの宇宙ファンというわけではないのですが、大西宇宙飛行士の本を読んでいたので、大西さんに会ってみたい!宇宙飛行士ってどんな人なんだろう?というのが一番の目的です。
JAXA特別公開日とは?
JAXAつくば宇宙センターの特別公開日は、年に一度のイベントで、通常は公開されていない場所を見学できる貴重な機会です。
筑波宇宙センターのスペースドームなどの一般公開されているスペースはいつでもいくことができますが、管制室や訓練棟、ロボット実権棟などの施設はこの日しか見学することができません。
なかでも、宇宙飛行士と生でお話できるチャンスもあります!
行き方
浅草からつくばエクスプレスでたった40分でつくばまで行けるんですね!
すごく近い!
特別公開日はJAXAまで臨時バスが15分間隔で出ていました。
混雑
JAXAに着いてみるとすごい混雑!!
入間航空祭ほどではないものの、ものすごい混雑で、入場するまでの列がものすごく長くて、入場するまで20分くらいはかかったかな。
大西宇宙飛行士と話そう
大西宇宙飛行士と話そうにあらかじめ一ヶ月前からWEB予約をしておきました。
大西卓哉宇宙飛行士のGoogle+の投稿をまとめた本を読んでいたので、明快で前向きな文章を書く大西宇宙飛行士とはどんな人なんだろうと思い、「大西宇宙飛行士と話そう」に応募しました。
「話そう」となると、なんだか内気な私は気後れしてしまいますが、要は講演会なので、聞きにいく側も話さなきゃいけないわけではありません。
参考:2015年「大西宇宙飛行士と話そう」の様子|Youtube公演後も施設の外に大西さんがいたりして、写真やお話や握手など、気さくに応じていました。内気な私は声をかけられず・・。子供優先かと思いきや、おじさまおばさまたちにアイドル的に囲まれていました。
講演内容
大西さんが講演会に登場し、15分間宇宙飛行士の仕事などについて説明し、その後15分ほど質疑応答をしてくれました。合計30分の講演会です。
大西さんは高身長さわやかイケメンです。生で見るとなんだかカッコイイ。
本では大西さんは「頭が大きくてヘルメットが入りにくくて苦労した」というエピソードがちょこちょこあるので、どのぐらい頭が大きいのかと思いましたが、全然頭は大きくありません。
宇宙飛行士の素質
大西さんは話は上手でおもしろいし、本で読んだ文章のイメージどおり前向きで明快にお話してくれます。
とても優しくてコミュニケーションに長けた方です。
同じ質問をしちゃった子に対しても、相手を傷つけることなく、上手すぎるフォローと回答を返していました。
地頭の良さ、頭の回転のよさ、性格の良さ、優しさ、相手にわかりやすく伝える力、コミュニケーションの上手さ、私がどんなに努力しても絶対こんな人間になれないぐらい何ランクも上の人間だと思いました。
私の身の回りにいる仕事ができるコミュニケーションの上手な人の2倍ぐらいは余裕でコミュニケーションが上手です。
漫画・宇宙兄弟でも宇宙飛行士の素質として、宇宙飛行士の合格者には性格の良さ?みたいなものが適正としてあったように思います。大西宇宙飛行士にお会いした印象でも、やはり宇宙飛行士の素質は、地頭の良さは当然として、性格の良さ・伝える力のようなコミュニケーションの力が最重要なのかな、という印象でした。知識みたいにあとで身につけられるものは、きっと二の次ですね。
本にありましたが、大西さんは乗り物に酔いやすい体質で、薬を服用しながら宇宙へ行ったようですので、Gや浮遊感に耐えられる強靭な肉体が絶対に必要というわけではなさそうです。地頭やコミュニケーション能力以外の知識や体力など、あとで身につけられるものは、訓練を通して身につけていくような感じみたいです。
あれだけのコミュニケーション能力もあとで身につけたものなのかな?だとしても地頭の良さと性格の良さの素質は必要です。
宇宙飛行士の仕事
宇宙飛行士のイメージってとっても華やかなヒーローのようなお仕事のイメージですが、実際の仕事内容はとても地味なお仕事のようです。
宇宙飛行士になってからはほぼ訓練。宇宙に行ってからは、国際宇宙ステーションのメンテナンスのお仕事がほとんどで、言い方は悪いですが「宇宙での雑用係&実験対象」という印象です。
大西さんの本を読むと、宇宙にいる115日間の間、半分以上がトイレのメンテや運動器具のメンテ、実験設備の設置や荷物の整理やら、実験動物の世話など「雑用」という印象でした。
残り半分程度がロボットアームの操作、地上との交信など、宇宙飛行士っぽいお仕事です。
その間、宇宙飛行士本人が実験対象となって、機器を体につけて、さまざまなデータをモニターされる実験対象となります。
宇宙飛行士のメインのお仕事って科学実験でしょ?って思っていましたが、実際の宇宙での科学実験はというと、ほとんどが地上からリモートで行われるため、宇宙飛行士本人がなにか実験を行うということはほとんどないようです。
科学実験に関わるのは、実験設備の設置、メンテナンス程度のようです。
大西さんと同時期に宇宙滞在したケイトさんのように、宇宙飛行士本人が科学者である場合は別なようですが。きぼう実験棟の設備がリモートで完結できるぐらい優秀すぎるせいかもしれませんが。
2017年12月から長期滞在予定の金井宇宙飛行士は、外科医なのでもしかしたら実験メインのタスクなのかもしれませんね。
管制室
管制室見学ツアーに参加すると、JAXAの本物の管制室と、宇宙での科学実験用の制御室、補給機こうのとり管制室を見ることができます。
並ぶ
管制室を見るには、管制室見学ツアーに参加する必要があります。写真撮影はNGです。
※上の管制室の写真は訓練用の管制室で、特別公開日は子どもたちの管制体験施設として使われていました。本物の管制室ではありませんが、もう一回り大きいけど似たような感じです。
一時間は行列するので、午前中の早い時間に並んだほうがいいです。私は「大西宇宙飛行士と話そう」イベントの後で管制室見学ツアーに並んだので、11時30分頃に並んで一時間待ちでした。
思ったより地味
管制室はハリウッド映画で見るようなカッコイイ管制室ではなく、古いパソコンがたくさん並んだような、思ったより地味なイメージです。
案内係なのかなと思っていたスタッフが実はフライトディレクターだったりして、ちょっとびっくりしました。
訓練棟
訓練棟では宇宙兄弟や本で読んだような施設を見ることができます。宇宙服のヘルメットに顔を映せば、ムッタが顔を近づけるシーンを再現できます。
↓宇宙兄弟で読んだ閉鎖環境適応設備!
↓回転椅子とかもはや拷問器具!
ロボット実権棟
ロボット好きにはたまらないロボット実験棟。
宇宙デブリを自動回収するしくみを開発中だそうです。宇宙をお掃除しようなんてなかなか日本的です。未来のために、ゴミだらけの宇宙を綺麗にしておきたいですね。
↓作業ロボットけなげ!
ロボット博でも見たことある自立するモーターみたいなのとか!
平行を保つロボットを実際に持たせてもらったりして、そのすごさを実感しました!
食事
食事は各エリアに休憩室やセブンイレブンなどが出店しているので、おにぎり、お弁当、お茶などを買って、室内もしくは室外で食事をすることができます。
この日は食堂も利用でき、特別メニューもあるようです!
トイレ
トイレは各棟のトイレを利用することができます。
女性トイレ特有の超超超行列はありませんでした。比較的すんなりとトイレに入ることができました。
効率的な回り方
ネット予約できるものは午後にまわす
大西宇宙飛行士に早く会いたいばかりに「大西宇宙飛行士と話そう」を午前中に入れましたが、ネット予約できるのもは午後にしたほうがよかったなと反省点です。
他にも先着順や整理券のイベントはたくさんあるので、午前中はそのようなイベントに参加して、遅い時間にネット予約できるものをいれておけば、もっと効率的に回れて、宇宙食を食べるイベントなどに参加できたかも。と思いました。
管制室見学ツアーなども1時間待ちしましたが、午前中の早いうちに並んでおけば、一時間も待たなくてすんだと思います。
ネット予約できるものは午後にまわす
宇宙における日本の立ち位置
国際宇宙ステーション(ISS)は、太陽光パネルも含めるとサッカー場ほどの大きさがあるそうです。
その中にアメリカ棟、ロシア棟、ヨーロッパ棟、「きぼう」日本実験棟の4区画があります。
アジアで唯一、国際宇宙ステーションに区画を保有しています。ロシアとアメリカに並び、国際宇宙ステーションにおける日本の立ち位置の大きさ?のようなものを感じます。(中国は個別で宇宙ステーションを持っているそうですが。謎です。)
きぼう実験棟はきれいで、ものを出し入れしやすいハッチ・エアロックが特徴のようで、各国で共有利用して重宝されているようです。
今後も私達の生活が少しずつ豊かに便利になっていくように、一見華やかなイメージだけども、一歩一歩地道に進んでいくJAXAの活躍を応援したいです。
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