アテネ市内にあるローマンアゴラ(ローマ時代の集会場・市場)に行ってきました!
基本的には広い野原に石が転がっている感じなのですが、風の塔や古代の公衆便所、石柱の並びや門など、古代の生活を感じさせるものもいくつかありました。
ローマンアゴラは鉄格子の塀の外からも見えるので、無理して単体チケット購入する必要もないと思いますが、行ってみると楽しめるかもしれません。
遺跡共通チケットを持っているなら、入ってみるといいと思います。
ローマンアゴラとは?
参考:Athenesguide.comローマン・アゴラ(Roman agora ろーまんあごら)は、紀元前19年〜11年(紀元前1世紀)に作られたローマ時代の集会所や市場のような遺跡です。
ジュリアス・シーザーとアウグストゥスが建設資金を提供しました。
ローマン・アゴラは、そのままローマ時代のアゴラという意味です。かつては何と呼ばれていた場所なのか、未だわからないそうです。
遺跡の中は、基本的にはガランと広い野っ原に石がゴロゴロ転がっている感じなのですが、風の塔、古代の公衆トイレなど保存状態がいいものもあり、古代の生活を感じさせます。
多くのお店だけでなく、噴水や公衆トイレ、歴史や宗教の集会所として使われていました。
まだ地中に埋まっているものや、何に使われていたのかわからないものもいくつかあります。
参考:odysseus西側の古代アゴラから、このローマンアゴラやハドリアヌスの図書館へとメインのコミュニティが移動していったようです。
チケット
ローマンアゴラ内に小さなチケットオフィスがあります。正直チケットオフィスがわかりづらいけどなんとかなるでしょう。
アテネ市内の遺跡共通チケット(€30)を持っているなら、それで入場できます。
ローマンアゴラ単体チケット(€3)を購入することもできますが、ローマンアゴラは鉄格子で囲まれていて、その隙間から中を見ることができるので、あえて買う必要もないのではないかと思います。
私はアクロポリスから歩いて来たので、西門のアテナ・アルケジェティス門から入場しました。
入場してから右側に小さなチケットオフィスがありますので、共通チケットをチェックしてもらいました。
門の外で音楽を引く少年が近寄ってきたりしましたが、絶対お金取られると思ってシカトしました。
行き方
アクロポリスの北側、古代アゴラの北東側にあります。
アクロポリスのメインロータリー(南側)からも歩いて20分ほどで行くことができます。
私はアクロポリスから歩いて行ったので、西門から入場しました。
モナスティラキ駅から300mほどの位置なので、モナスティラキのついでに行ったほうが近いです。
ローマンアゴラから↓こんなかわいい小道をちょっと北に歩くと、ハドリアヌスの図書館に着くので、ハドリアヌス図書館とセットで観光するといいでしょう。
ただ、どちらもわざわざ単体チケットを買わなくてもいいかなーという感じ。共通チケットがあるなら、ぜひ行ってください!
↓ハドリアヌス図書館についてはこちらの記事もどうぞ。
>> ハドリアヌスの図書館の構造、見どころ、行き方|口コミ評判 アテネ観光
見どころ
参考:File:Plan Roman Agora at Athens.svg
ローマンアゴラは、基本的には野原にゴロゴロ大理石が転がっている場所です。その中でも保存状態がいいものがいくつかあります。
西門 アテナ・アルケジェティス門
アテナ・アルケジェティス門(Athena Archegetis)は、バザール門とも呼ばれていたようです。
私はアクロポリスから歩いて来たので、この門から入場しました。
風の塔
風の塔(Tower of the Wind)はシリアの天文学者アンドロニコス・キレスレスによって紀元前2世紀頃に建設された八角形の建物です。
ということは、ジュリアス・シーザーたちが建設資金を提供し、整備する前から、この塔はあったようです。
建物の面は正確に方角をさしていて、壁面には風の神様など、方角に合わせた人物が彫り込まれています。
- 北 – ボレア
- 北西 – スキロン
- 西 – ゼフィロス
- 南西 – リップス
- 南 – ノート
- 南東 – ユーロ
- 東 – アペリエート
- 北東 – カイカス
外側は日時計、中は水時計になっていて、正確に時間がわかったようです。
古代の公衆トイレ
ロマンアゴラには公衆トイレ(Vespasianae)があったようです。
参考:Wikipedia 参考:The Romansテルマエ・ロマエにもあったように、プライバシーもないようなトイレだったようです。
参考:トルコ10日間の旅Agoranomeion
Agoranomeionは何に使わていたのかわからないようです。
まとめ
ローマンアゴラは一見単なる石だらけの野原なんですが、よくみると、やはり古代の生活が垣間見えておもしろいですね。
共通チケットを買った場合は、ぜひ行ってみてください。
参考:営業日時・チケット情報|英語
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