青森県五所川原市の立佞武多の館(たちねぷたのやかた)に行ってきました!
高さ23mという巨大な山車に圧倒され、津軽の熱い夏祭りを少しだけでも感じることができて、とても素晴らしい施設です!
簡単なお祭りの紹介、立佞武多の館の行き方や感想口コミを詳しく書いておきたいと思います!
立佞武多祭りとは?
ねぶた祭り(ねぷた祭り)とは400年以上前から津軽で行われてきた火祭りで、七夕の灯篭が由来しているのではないかと言われています。
中でも青森県五所川原市の立佞武多祭り (立ちねぷた祭り)は、立佞武多(たちねぷた)という23mという巨大な山車を運行することが特徴です。
戦後しばらくは、たちねぷた祭りは行われることがなかったのですが、1998年に80年ぶりに念願の復活を果たした古いような新しいようなお祭りです。
今では、青森市の「ねぶた祭り」、弘前市の「ねぷた祭り」、五所川原市の「立ちねぷた祭り」の津軽3大火祭りとして人気を集めています。
人口5万人の五所川原市で、祭り期間中は100万人以上という恐ろしい数の観光客を動員します。
人ごみはすごいですが、是非、街を巨人に飲み込まれるリアルな恐怖と祭りに懸ける人たちの躍動を一度は味わってみて欲しいものです。
立ちねぷた祭りは8月初旬のお祭りなので、年に1度のチャンスですが、大型ねぷたは「立ちねぷたの館」でいつでも見ることができます。
お祭りのときはこの館から出陣するのだそうで、それも「ガンダム大地に立つ」みたいで、見てみたいですねー。
運行台数
運行ではなくカッコよく出陣と言ったりもします。
出陣台数はだいたい大型ねぷた3台、中型5台、組ねぷた7台くらい。
開催期間
毎年8月4日〜8日(曜日は無関係で、この日付で開催されます)
この曜日関係なく、こんなにも何日も行われるという形式も津軽の火祭り独特の風習で、全国的にめずらしいですね。
宿泊など
祭り期間中はツアーでほとんどまとめて半年以上前からホテルなどを抑えているため、なかなか普通に予約が取りづらいかと思います。
ツアーが取れればそれが一番楽でしょう。
個人で予約する場合は、6月頃からホテル側が祭り期間中の個人の予約を開始します。
それでも予約するのは難しいようなのでキャンセル待ちに名前を入れておくという形になるようです。
立ちねぷたの館の行き方
JR五能線五所川原駅から徒歩5分です。
五所川原駅の横にもねぷた小屋があり、その小屋の巨大さにもまずはびっくりします。
写真を撮っていたらオラついた男の子たちがオラオラと近づいてきたと思ったら、写真の邪魔にならないように気を遣ってかがんで通り過ぎていきました。カワイイ。。と思って彼らを眺めていたら、「おー東京の赤羽ってとこのたい焼きだってよー すげー」とか言いながら、たい焼き屋に入って行きました。なんてカワイイ地元の子たち・・。
なんて思いながら、駅前の商店街の大通り?をまっすぐ歩くだけなので迷うことはありません。
2階建てくらいしかない建物だらけなのに、歩くと突然巨大な建物が見えます。
五所川原駅の行き方
弘前市から五能線が出ていますので、弘前市からは乗り換えなしで五所川原駅に行けます。
青森市からは、奥羽本線(おおうほんせん)から川部(かわべ)という駅で五能線に乗り換えます。
川部乗り換えはリゾートしらかみ(特急)の場合は接続がいいですが、普通の鈍行の場合は50分待ちとか接続が悪いです。
東京人からすれば乗り換えのターミナル駅だから何かいろんなお店があるんだろ?っていう感覚になりますが、川部駅は田舎のため、お店も何もありません。単なる古い駅舎なのでご注意を。
電車は1〜2時間に1本しかありません。絶対に乗り遅れがないようにご注意ください!!
バスもありますが、1時間40分程度となんでそんなに時間かかるんだよってぐらい時間がかかります。
参考:弘南バス|時刻表レンタカーなどで行くのが最短でしょう。
五所川原駅は最近有名になったストーブ列車の始発駅でもあります。ストーブ列車で雪国体験するときはここに一旦来ることになります。
電車ではない、ディーゼル汽車
上記に、電車と書きましたが、五能線や奥羽本線は電気が走っていません。
ディーゼルエンジンで動く汽車です。
架線やパンタグラフがないので、電車そのものの姿が際立ちます。
実際に乗ってみると、大型バスに乗っているような振動と騒音で、他の地方の方にはその騒音も楽しめるのではないかと思います。
リゾートしらかみ
リゾートしらかみは窓が大きくて、深浦の海岸などを走るときはさぞ気持ちいい素晴らしい観光列車だと思います。
リゾートしらかみはハイブリッドシステムという駆動方式で、ディーゼルエンジンで発車して電気モーターを回します。通常のディーゼル式五能線とは異なる乗り心地が楽しめますので、乗り鉄の電車マニアの方にはぜひおすすめです。
また特急列車なのにたいして早く走ってくれません。この地方は単線のため、他の電車を待ったり待ってもらったりするためです。鈍行で30分のところ、特急でも25分程度にしか短縮されません。
でも乗車券のほかに520円の指定特急券を買わなければなりません。近い時間の鈍行は1時間後・・。時間が大事な観光客に選択肢はありません。半ば強制的に特急に乗るしかありません。
リゾートしらかみ(特急列車)車内では、先頭車両で津軽弁での昔話をお話してくれたりして、乗客を楽しませたいという想いが感じられます。
でも正直そのお話は何を言ってるのかわからないでしょう。
チケット購入
立ちねぷたの展示室を見るだけなら入場料は600円です。美術展などを見る場合は別途料金がかかりますが、普通は立ちねぷた展示室の入場料だけでいいと思います。
リゾートしらかみやびゅーカードなどがあると10%引きになります。
建物の中に入って、お土産屋を通りすぎたところに券売機があるので、チケットを買います。
その隣に立ちねぷた展示室入場口があり、いよいよ入場します。
立ねぷた展示室
いきなり巨大な立ちねぷた3台に圧倒されます。
でも見る順路はエレベータで最上階に上がってからです。
エレベータで最上階に上がったら、螺旋状に館内をグルグルと歩いて立ちねぷたをみて回る一方通行です。
祭りのときは、こんなにも近くでねぷたの顔を同じ高さで見ることができないので、そのサイズ感を実感できる貴重な機会です。
私の身長よりもずっと大きな顔!!
おくり絵というねぷたの後ろ姿もすごい!超細かい!
展示室内の壁面には、立ちねぷたの歴史や下絵などが飾られています。大変古い昔の首切り下絵などもあり、今の時代ではこの絵はアウトでしょう。
お囃子の生演奏のショータイム?があったり、巨大スクリーンで映像などが流れたりします。
お祭りでは「ヤッテマレ!(やってしまえ)」の掛け声に合わせて、太鼓やががしこという鐘を鳴らします。
ぐるっと歩いて地上に降りたら、見学終了です。
ゆっくり見ても所要時間30分くらいでしょうか。
感想
過去に一度だけ実際の立ちねぷた祭りを見たことがあるのですが、五所川原の夜の街が、煌々と光る20m以上の巨大な鬼や今にも飛びかかろうという侍たちに蹂躙されていく風景は、リアルに人気漫画「進撃の巨人」を見ているようで、その恐怖と雄大さに震えます。
五所川原の建物がほとんど2〜5階建ての建物なのに、その上に7階建て相当の立ちねぷたが余裕の高さから町を見下ろしゆっくりと移動していきます。
私が見たのはもう15年ほど前で、五所川原の祭りが戦後以来から復活して数年しか経ってない頃でした。
その頃は青森市のねぶたに比べると、巨大ではあるけど、大分荒削りでクオリティが低いなと感じました。
しかし、それから時が経ち、現在の五所川原立ちねぷたの姿はものすごく急激にクオリティが上がっていることに驚きました。
デザイン構成は大胆なのに練りに練られており、巨大なのに色付けは超繊細。ねぷたの表情もよりカッコよく凛々しくなり迫力にあふれていました。
まとめ
立ちねぷたの館はほんの短い時間で見学が済んでしまいますが、とても印象に残り、ぜひ実際の祭りを見てみたいと思わせる素晴らしい青森県の観光スポットでした。
正直、青森市のワ・ラッセ(ねぶたミュージアム)よりも驚きがあって楽しめます。
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