上野の鈴本演芸場の寄席に行ってきました。私は落語とかほとんど見たことないし、寄席なんて初めてなんですが、とっても楽しくリラックスできた4時間を過ごすことができました。
初心者なりの行き方や感想を詳しく書いていきます。
寄席とは?
寄席(よせ)とは落語を始め、漫才やマジック、音芸、切り絵芸などの様々な芸を披露する演芸場のことです。
様々な演者が15分程度の持ち時間で次々と入れ替わり、芸を披露していきます。
私が今回行ったのは、上野の鈴本演芸場 。とっても綺麗です。ABAB(アブアブ)の向かいあたりにこんな演芸場なんてあったんだと驚きました。なんと鈴本演芸場は150年もの歴史があるようです。
他にも新宿、浅草、池袋にも寄席があります。
料金
料金(木戸銭)は2800円程度です。
所要時間
一回の公演が4時間程度の長丁場となります。
演者が入れ替わるタイミングであれば、途中入場、途中退場も自由です。
半券を持っていれば、演芸場の外に出てもいいみたい。
飲食
なんと公演を見ながらの飲み食いはオッケーなんです!
お酒もオッケー!。(※新宿末広亭だけはお酒NGです。)
飲食物の持ち込みもオッケーです!
一応、お酒の持ち込みはNGってことになってますが、ビール程度ならみんな持ち込んでほろ酔いでのんびりしています。
多分一升瓶やらテキーラやらで度を超えて酔うようなものはやめてくれってことなんだと思います。
ビールも飲み物も自動販売機で売ってますが、サッポロ黒ラベルしか売ってません。
ビールってみなさん好きな銘柄があると思いますので、ほろ酔い程度の量であれば、持ち込んでも何も言われませrya・・
座席に小さなテーブルもついてるので、お菓子やおつまみやお弁当やビールを置いて、食べて飲んでのんびり過ごせます。
入場する
お菓子やお酒を買っておく
入場前にあらかじめ好きなお弁当やお酒やお菓子をワクワクしながら買っておくといいですね。
ただし、臭いが強いもの、ビニール袋の音がカサカサとなりやすいものなどは控えるように最低限のマナーを守った食べ物、飲み物を買いましょう。
チケットを買う
まずはチケットを買います。
直接早めに行って、売り場で購入します。
購入するとその先にも受付的なのがあり、半券を切ってもらいます。
この半券を切る方を「もぎり」といいます。
鈴本演芸場はホールが3階にあるので、すぐにエスカレーターで上階にいきます。
開場は開演の30分前で、「お客さんがたくさん来ますように」と願いを込めて前座さんが「一番太鼓」を叩きます。
開演前には「二番太鼓」が叩かれます。この太鼓のときには席についていたほうがいいので、聞く機会はあまりないでしょう。
席を取る
座席はすべて自由席となっています。S席もA席もありません。好きな席を早い者勝ちで取っておかねばなりません。
↓鈴本演芸場の座席表です。座席はクッション性のある椅子です。
想像以上に席が早く埋まってしまうので、お友達との待ち合わせの場合でも、外で待つのではなく、中で席をとってから待ち合わせすることをおすすめします。
前の席で、トイレ行ったりしたいから通路側で〜っていう席なら、開場してすぐに中に入って席をとったほうがいいようです。
私はそれを知らずに外で待ち合わせしてたら開場してから15分ほどで、後ろの席しかなくなってました。
それでもよく見えるし、よりダラダラとお菓子とビールで過ごせるので、後ろでよかったのかもしれません。
席をとったらあとは自由です。半券があれば外に出ても再入場できるようです。
売店
ホールのフロアに小さな売店があります。
簡単なお菓子やいなり寿司のお弁当やお茶が売ってますが、お高いですし、あまり選べる感じでもないので、持ち込みしたほうが安上がりで好きなものを食べて過ごせますよ。
いなり寿司弁当は700円。かんぴょうの海苔巻きも入ってました。甘めでおいしい。
少なめのおかきのお菓子でも300円とか。高い。
ビールはホールのフロアから階段で降りると自販機がありますが、サッポロ黒ラベル350ml缶が350円くらい。高い。キリン派の私には高すぎる出費!
トイレ
トイレはホールのフロアから階段で4階に上がります。
綺麗なトイレでした。
でも、6個室中の半分くらいが和式‥。
寄席を見る
開演時間前から前座の方のお話がはじまりますので、早めに席につきたいところです。
あとはのんびりダラダラと4時間過ごしましょう。
席を立つタイミング
席を立ったりするのは、できるだけ演者が変わるタイミングで行いましょう。
前座さんがみんなが落ち着いた頃合いまで待ってから、演者の座布団をかえして演者名をめくると、次の演者が現れる仕組みとなっています。前座さん忙しいですね・・
番組
私が今回見た番組はコレ↓。2016年11月上席(かみせき)の昼です。
落語だけでなく、音楽芸的なのとか、漫才、マジックなど様々な演目をみれました。
場合によっては、1人の噺家さんだけの日もあるので、たくさんの人が出る寄席かどうかなど、行きたい園芸上の公式サイトで番組スケジュールを確認したほうが良いです。
どれもとてもおもしろいです。すごく笑いました!
切り絵があるときは、切り絵のお台をリクエストしたり、リクエストした切り絵をもらえたりしますよ。
落語は「枕(まくら)」という雑談みたいなのを軽くしてから、演者が羽織を脱ぎはじめたら本題の古典落語に入るって感じの小さな2部構成。
噺家さんの様々な登場人物を一瞬で演じ分けるあの技術もすごい。
こむずかしい顔したおっさんが、最初はテンション低めで高座(こうざ 舞台のこと)に入ってくるのに、ジワジワとおもしろくなって、どんどん惹きつけられていってしまいます。
後半には入る前には、10分くらいの休憩・仲入り(なかいり)もあります。
基本的にトリが目当てでみなさん来られるようなので、後半になると満席になります。
2人で来てもバラバラになって、スタッフが誘導して空いてる席を埋めていきます。
トリの柳家喬太郎さんほんっとにおもしろかったなー。
まとめ
どの演目もとても面白くて、とっても笑いました!
正直私はテレビでは落語もほとんど見ないのですが、実際に生で見たほうが圧倒的におもしろいです。他の方々と一緒におもいっきり笑うのが気持よくてクセになります。
長丁場なので、ときどきうたた寝するのもまた気持ちいいです。演者さんには申し訳ないけど、つまんなくて寝るわけじゃなく、長丁場で笑いまくって疲れて寝てしまうのです・・。
ビールでほろよいして、リラックスしてうたた寝して、起きたら笑って、気持ちよかった〜って帰る感じです。
浅草の漫才協会の東洋館の芸と比較すると、私はこちらの演芸場系の落語の噺家さんがたくさん出てくるほうが、エスプリが効いた笑いでオシャレで上品で好きです。知的で清潔な素敵なおじさまがたくさん出てくるのがまたいいのです。
見てる私のほうがビール片手におつまみくわえてて、小汚いおっさんみたいですけどね・・。
たまにはビールとお菓子でのんびり寄席っていいです!
1人でもデートにも、予約なしですぐに行けてとっても贅沢に楽しめるので、寄席おすすめです!
着物好きな方も着物おでかけスポットに追加決定です!でも思ったより着物で着てる人は少なかったなぁ。片手で数えられるぐらいだったなー。
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